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2007年2月23日 (金)

法学検定4級講座2

 先週の日曜日に法学検定講座4級の2回目が開催されたのであるが、月曜日には記事をアップできず、またまた予定を違えてしまったわけだが、とりあえず今週は明日、明後日と連発で法学検定講座が開講されるため、取り急ぎくだんの講座について書いておくことにする。
 (実は私は勘違いをしていて、他の受講生の方に教えていただくまで明日の開講があることを失念していた。危ないところである。)
 さて、当日は憲法3回目、4回目ということで人権各論と統治総論の掛かりまで解説を行っていただいた。憲法に割り当てられた講義コマは5回分である。つまり人権規定を重視していることに他ならない。
 憲法総論において解説を受けたことだが、近代憲法においては、3つの要素があり、1つ目は個人の尊厳を基礎とする個人の自由、2つ目は国家権力の制限、3つ目は憲法の最高規範性の担保である。
 この要素についてはおのおの憲法に規定される規定によって達成される。つまり1つ目は各種人権規定によって守られ、2つ目は三権分立によって国家の力を分断することによって実現し、3つ目は違憲審査制によって担保されるのである。
 ここで問題となるのは、この3つの要素は各いかなる重要性を持つのかである。言い換えれば、優劣はあるのかということである。この件について先生が常々基幹講座等の講義でもおっしゃっていることなのだが、

 憲法が一番守りたいのは「人権」

 ということである。従って憲法を学習するにあたっては、この件について念頭に置いておかなければならないというわけで、人権規定についてより多くの時間を割くのは当然のことである。
 講義中においても上記の3つの要素についての優劣は、1つ目、2つ目、3つ目の順で優先順位があると解説された。つまり一番重要視されなければいけないのは1つ目の人権に対する配慮であって、ほかの2つはそれを補うものだという観点である。
 例を挙げれば、個人的視点かもしれないがドラゴンクエスト等のRPGにおいて、モンスターに対処する一番効率的な要素は攻撃力をできるだけ上げるのがセオリーだと考える。実際はキャラクターレベルの問題等で防御力についても考える事が必要なのだが、キャラクターの元々の基本体力値がそこそこあり、強力な武器があってそれば序盤から手にはいるならば(例えばロトの剣など)多少の防御力は無視しても、ガンガン攻撃していけば結果的には生き残る可能性が高いと思う。つまり話を元に戻せば、人権規定が攻撃力、権力分立が防御力、違憲審査制が特殊アイテムという感じで、キャラクター(すなわち人間=国民)を「死」から守るのである。
 (ちなみになぜ権力分立が防御力になるかというと、権力分立は国の力をバラバラにして攻撃力を下げてしまうことであるとして、結果的に国民の防御力を上げるという観点に立っているからである。)
 さて話を元に戻すが、そんな人権規定の中でも最近学説上の議論が確定したものがあるそうで、講義の際に解説いただいた。それは憲法25条社会権に関してのものである。この憲法25条については、法的権利の有無においてプログラム規定説と法的権利説が対立し、法的権利説において抽象的権利説と具体的権利説があるのは周知のところである。ちなみにプログラム規定説は東大学説、法的権利説は京大学説だそうである。25条についての論争は朝日訴訟、堀木訴訟等が著名な判例であるが、上記学説の通り最高裁判所の判旨においての25条をプログラム規定ととるか法的権利ととるかについて論争があったが、このたびとりあえずは、

 プログラム規定説ではない

と決まったそうである。ただ、それなら法的権利説であるのかということだが、そうではないそうである。つまりはファジー、難儀な話である。

追伸:ちなみに、現在の過去問等での論点では、判例は25条についてはプログラム規定説、法的権利説どちらかわからないという解説が一般的であるので、回答に対してのたいした影響はない。

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