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2006年8月 1日 (火)

合格講座(行政法9)2ターン目

 今日は合格講座行政法2ターン目の9回目だ。訴訟類型の残りと、審理手続、執行停止に関する件、関連請求とその併合について、訴訟への参加等で行政事件訴訟法を終了し、続けて国家賠償法1条までを学習した。
 さて今日のネタなのだが、諸所の事情により、確認をしていないので1ターン目のこの回と内容がダブっていたら申し訳ないが、執行停止に対する内閣総理大臣の異議について話してみたい。
 お上の行った処分やお上の力を使ってしたこと(公権力の行使)は、その公定力によりたとえ取り消しの訴えを起こしても処分の効力やその実行手続の続行を邪魔する事は出来ない。これを執行不停止の原則といい、その実行不停止の原則を守るために上記のお上の行った行動(処分・公権力の行使)は、民事保全法に規定する仮処分
(とりあえずそれ以上話が進まないようにやめてもらうようにすること:多分意味は間違っていないとは思うが。)をすることは出来ないとなっている。
 しかしながら、そのお上の取る行動がノンストップで続いていくことにより、国民に重大な損害を与える危険が差し迫っているときには、裁判所は国民の申立てにより
(裁判所は、行政のすることには職権で口を挟むことは出来ない。→三権分立に違反する)
その執行を停止することが出来る。これが執行停止である。さてこの裁判所の決定(判決ではない→重要)に対して行政のボス内閣総理大臣小泉純一郎はいちゃもんをつけることが出来る。これが内閣総理大臣の異議である。

行政事件訴訟法第二十七条
 第二十五条第二項の申立て(注釈:執行停止の申し立て)があつた場合には、内閣総理大臣は、裁判所に対し、異議を述べることができる。執行停止の決定があつた後においても、同様とする。

 これは裁判所が執行停止の決定をする前か後かどうかにかかわらず、ひとたび小泉の純ちゃんがいちゃもんを言ったが最後、執行停止は出来なくなってしまう。恐ろしい攻撃である。

同条
 4  第一項の異議があつたときは、裁判所は、執行停止をすることができず、また、すでに執行停止の決定をしているときは、これを取り消さなければならない。

 ただしこれは行政の司法への干渉となり三権分立に抵触する恐れがあるため、この攻撃を使おうとする場合、内閣総理大臣小泉純一郎には次のような義務が科せられる。

 1、いちゃもんをつける際には理由を一緒に言わなければならない。
 2、理由は、その執行停止がされることによってみんなのためにならないことが起こるという内容でなければならない。
 3、やむを得ない場合でないといちゃもんは言ってはいけない。 
 4、いちゃもんを言った後は、常会(通常国会)でいちゃもんをつけたことを報告しなければならない。

 以上の4つである かなり砕けた表現で書いているので一応、この内容についても参照条文を掲載しておこう。

同条
 2  前項の異議には、理由を附さなければならない。
 3  前項の異議の理由においては、内閣総理大臣は、処分の効力を存続し、処分を執行し、又は手続を続行しなければ、公共の福祉に重大な影響を及ぼすおそれのある事情を示すものとする。
 6  内閣総理大臣は、やむをえない場合でなければ、第一項の異議を述べてはならず、また、異議を述べたときは、次の常会において国会にこれを報告しなければならない。

 さすがに、行政のボス小泉純一郎とても司法権にいちゃもんを言う場合には、きびしい制限がかけられるのだ。これぞ三権分立。日本の行く末は安泰・・・かな?

追伸:早朝野暮用期間(30日間)が始まってからそろそろ2週間強、疲れの限界である。明日もまた早いので、今日はこのぐらいにさせていただきたい。ちなみに明日は総合答錬の2回目である。

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コメント

あともう少しで終わりですね。
2ターン目は、1ターン目で飛ばした論点や
40字の記述予想問題も、後半でやってくれてますので、うれしいです。
来週はプレ模試受けてきます。
40字の記述がどんなものか、あと時間配分の練習にもなりますので、
残り100日ですががんばりましょう。

投稿: ヒロりん | 2006年8月 2日 (水) 11時28分

 ヒロりんさん、こんにちは。私はプレ模試は法検講座とかぶることと、答練の処理が終わりませんので、公開模試で処理しようと思います。とりあえずまだ基礎が心配です。せめて、憲法を15回まわすまでは、我慢してみようと思います。
 後そろそろ過去問の憲・民・行をもう5回、止めていた地自法・基礎法・旧商法もそろそろ始めないといけません。平行して法検・国Ⅱ、答練の復習等、つらいですが頑張ります。

投稿: タカくん | 2006年8月 2日 (水) 12時02分

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