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2006年8月18日 (金)

合格講座(行政法13)2ターン目

 今日は合格講座行政法2ターン目の13回目、今回の内容は地方公共団体の機関である長と議会の関係、執行機関としての委員会、地域自治区と地方公共団体の機関について、そしてそれらに対する給与の件、続いては地方公共団体の財務についてと、その公平性を保つための財務監査と住民監査請求並びに住民訴訟についてであったが、本日多忙につき途中で意識がとぎれたため、委員会と地域自治区の辺の講義内容が記憶にない。情けない話である。
 まあ、やってしまったものは仕方がないので、意識がとぎれる前の内容である長と議会の関係について話すことにする。
 地方公共団体の長(都道府県知事・市町村長)と議会は、憲法の規定により(憲法93条2項)それぞれ地域住民によって直接選出され、相互が独立対等な関係である。ただ、行政の円滑な運営と相互抑制の意味から相互に干渉をするようになっている。長から議会に対しては、再議権と専決処分そして議会の解散権、議会から長に対しては長の再議権行使に対する再議決権と長の不信任議決権である。
 それではここで、地方公共団体である神戸市の長である矢田市長においで頂いて、神戸市議会との間における上記の相互関係について詳しく説明する。

 矢田市長は、神戸市議会が議決したことについて異議がある場合には、市議会にたいして理由を言ってダメ出しをすることが出来る。これを長の再議権という。この再議権には、矢田市長がダメ出しをするがどうか自由に決めることの出来るもの(任意的再議権)と必ずダメ出しをしないといけないもの(必要的再議権)の二つがある。
 ダメ出しをするのが自由に決められる場合(任意的再議権)は、そのダメ出しをしたい議決が送付されてきてから10日以内にダメ出しをしなければならない。そして議会が再議して同一の内容で議決すれば、もはやその議決は確定してしまう。
 そして、必ずダメ出しをしなければいけない必要的再議権に該当するものについては、かみ砕いた内容で記載すれば以下の通りになる。
 1、議会がむちゃくちゃしているとき。
  (議会の議決・選挙が権限踰越(ゆえつ)・法令違反・会議規則違反であると認めるとき)
 2、無い袖を振ろうとしたとき。
  (収入または支出に関し執行することが出来ないものがあると認めるとき)
 3、決まっている金や、必要とする金をけちったとき。
  (法令により負担する経費を削除または減額する議決をしたとき。非常災害時において必要と認められる施設等にかかる経費を削除または減額する議決をしたとき)
 上記に該当する場合には矢田市長は必ず理由を付して市議会に再議させなければならず、もし市議会が再度むちゃくちゃな議決(権限踰越・法令違反・会議規則違反)をした場合には矢田市長は兵庫県知事の井戸知事の審査を申し立てることができ、その審査の裁定に不服がある場合には裁判所に出訴出来るのである。
(ちなみに井戸知事が矢田市長の立場に立った場合は、井戸知事が審査を申し立てるのは総務大臣である。)
 一方、神戸市議会は矢田市長が気にくわないと思えば、議員数の3分の2以上の者が出席して、その4分の3以上の賛成があれば、(条件的にはかなり厳しく、中々出来そうにない)矢田市長にたいして不信任議決をすることが出来る。矢田市長はこの議決を知ったときから10日以内に議会を解散させる事が出来るが、万が一議会を解散しなかったり、議会解散後初めて招集された議会で、議員数の3分の2以上の者が出席して、その過半数の賛成があった場合はクビになってしまうのである。
 最後に、実際には相互抑制という内容から外れるが、矢田市長は一定の場合において、市議会の議決すべき事にたいして独断で決定してしまうことが出来る。これを長の専決処分という。上記の一定の場合とは下記の2点であり、
 1、法律が定める事由がある場合。(緊急事態や、議会が議決すべき事件を議決していない場合)
 2、議会の権限に属する軽易な事項で、その議決により特に指定したものがある場合。
1の場合には緊急事態であるとはいえ、矢田市長は次の議会で専決処分をしたことを報告し、承認を求めないといけないが、2の場合には元々議会が矢田市長にやっといてもいいよと言ったものであるからして、矢田市長は次の議会でやっときましたよーと報告するだけでよいとされるのである。

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コメント

残すとこあと一回ですね。私の場合、オプション講座もあるのでまだ終わらないですが。授業で言われてた、記述の特殊訓練にそろそろ入ろうかなと思います。やっぱり、2ターン目も受けて良かったと思います。記述対策は、毎日こつこつとやらないと身に付きませんからね。この時期、教材あれこれ目移りしますが、今までの復習に心がけます。公務員の財政学とか行政学もやってる人がいますが、あえて、ここでは言いませんが、先生の言われた対策で乗り切りが最善だと思いますね。

投稿: ヒロりん | 2006年8月19日 (土) 16時08分

お久しぶりです(^^)
いつも頑張っておられますね。
先日は心強いコメントを有難うございました。
こちらもようやく、元気を取り戻し、勉強に励めるようになりました。

またこれからも一緒に頑張りましょう♪

投稿: 若葉 | 2006年8月20日 (日) 07時49分

 ヒロりんさん、こんばんは。まだまだ暑い日が続きますね。私の目的効果基準関係の方は、とりあえず今日大きなイベントが終わりました。後、月末まで細かいのが残っていますが、まあ一日中拘束されるのはしばらくは終わりです。
 そんなこんなで、合間を縫って、なんとか勉強する時間を作って頑張っていますが、足りません。とりあえず、積み重ねていくしかないので頑張ります。

投稿: タカくん | 2006年8月21日 (月) 00時02分

 若葉さん、こんばんは。いろいろありましたが、先ほどブログの更新を見て、元気を取り戻されたようで安心しました。私の方も、迫り来る試験の重圧と戦いながら、少しでも前進しようと頑張っております。何かと諸事雑事が多くて思うようにはいきませんが、頑張りますので、若葉さんもどうか頑張ってください。

投稿: タカくん | 2006年8月21日 (月) 00時09分

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