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2006年7月 8日 (土)

記述式40文字

 昨日、行政書士試験センターから2006年度行政書士試験の概要が発表された

行政書士試験センター(試験概要のページ)
http://gyosei-shiken.or.jp/shiken/index.html

 それによると、今回の試験から法令科目における記述式問題において、40字程度の記述を要するものを出題するという内容が書かれていた。
 実のところ、私はこの内容については昨日講義のために行った資格の専門学校で、懇意にしている受講生の方からお聞きしたのが最初であったのだが、他の受講生の方々も一様に動揺が隠せない状態であった。
 それはそうであろう。40文字もの記述を出されても何処から出るか判らない内容も正確に覚えておける人などいない。どう対処すればいいのだという感じであろう。
 そこで私は、ある受講生の方に
 「試験委員はもしかしたら、記述式を採点したくないのかもしれない」
と言った。
 これは実は言い得て妙と言う感じで、試験委員の意図をある程度当てた形となったようである。
 なぜならば、講師が講義中に記述式の件について対処法をおっしゃる際に言った言葉が
 (講義終了後深夜に講師はブログにもその内容を掲載されていたが。
講師のブログ「法務事務所」 http://ameblo.jp/samurairouninn/
 「試験委員は、法令は択一式のみで足切りできる自信があるので、あえて記述式の出題内容をそのようにした。」
 である。また、試験センターの試験概要の中に下記の文言がある

 ただし、択一式問題の採点を完了した段階で記述式問題の採点結果にかかわらず合否の決定をできると委任都道府県知事が認める者については、記述式問題の採点を行わないことがあります。この場合は、記述式問題の採点は行わなかった旨及び択一式問題の得点を付記します。

 つまり、悪い意味に取れば、一般教養、法令は択一のみで足切りクリアかつ、法令と一般教養の合計点が合格基準点ぎりぎりの人しか記述式の採点を行いませんと言うことであろう。試験委員は暇人ではないし、試験委員の仕事自体本業の片手間でやっているのであるから、私がその立場だったらそんなめんどくさい採点はしたくはない。
 故に、講師のおっしゃった記述対策法は・・・

 法令は択一重視。このような問題傾向の変更は、去年の記述式の二重の基準、現在かつ明白の危険等の法理を言葉だけ覚えていたラッキーな受験生を締め出すための策であるから、択一の回答精度を100%に近づける作業をする。そのためには、記述式オンリーの対策は特に採る必要なし。もし択一と記述の対策を同時にされている方は双方の比率を五分五分にされているとしたら、択一八分記述二分。究極は択一に全精力を注ぐ。択一は単なる答えの丸暗記ではなく内容及び立法趣旨理解に努め、その集大成が記述である。

 である。
 この事について、講師はいつも講義でおっしゃっている。

 択一の延長線上に記述あり。

 それが今年からより重要になったという事であろう。そして付け焼刃での合格はほぼ不可能になったのも言うまでもない。ある重要キーワードについての説明をせよという問題が記述で出る可能性がある。そうなればただ単にそのキーワードを単語として覚えていても実質的に解答は不可能である。
つまり講師いわく
「運で合格できる要素が限りなくゼロになった」
である。地道な努力こそが合格の鍵であるということであろうか。

追記:内容について私の思惑と異なる表現をしているところがありましたので、7月8日13時54分に一部修正いたしました。御了承ください。

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コメント

こんにちは。タカくん&先生のブログにダブルパンチです。今回は完全に「プチ知識」の域を超えていると思います・・・。なんだか本当に司法試験と様子が似てきましたね。あちらも択一に通らなければ、論文には進めない仕組みではありませんでしたっけ・・・。あーあー。溜息ばっかりです。でもみんな気持ちは一緒だと思って、前に進むしかありません。

投稿: madam-y | 2006年7月 8日 (土) 11時09分

今回の記述の字数増やしたのは、2~3年後の論文導入に向けての前段階だと思います。さすがに、いきなりは無理なので論文に変えるよというメッセージだと受け止めています。どちらにしても、今年合格しかありません。

投稿: ヒロりん | 2006年7月 8日 (土) 13時09分

 madam-yさん、こんにちは。
 まだ判りませんが、司法試験のように択一と記述別々の足切りはないと思います。両方合計で足切りだと思いますよ。だから、作戦としては択一で足切りをクリアは当然、択一のみで法令を出来る限り高得点とし、一般教養で最低足切りかつかつとして合計で総得点の6割に持っていくのが安全ラインです。
 ただ、言うのは簡単ですが、得点配分が変わらなければ、法令は択一41問各2点で82点、記述5問各6点で30点。一般知識14問各2点で28点。合計140点満点となりますから、一般教養で足切りかつかつの14点だとすると、記述を除いた法令択一のみで70点=35問取らなければなりません。35割る46は約76%、回答不可能問題が2割から3割あるとするとはっきりいって取れる問題はすべて取らなければなりません。
先生は択一の回答精度を限りなく100%に近づけましょうといった理由がここにあると思います。

投稿: タカくん | 2006年7月 8日 (土) 14時25分

 ヒロりんさん、こんにちは。madam-yさんへのコメントにも書いたとおり、今回は司法試験のように法令択一と記述が別々に合否の判断に影響することはないのでしょうが、論文が導入されるとすると、司法試験のようになってしまうのでしょうか? 心配ですね。まあ今年受かってしまえばいいことなんですが・・・

投稿: タカくん | 2006年7月 8日 (土) 14時31分

 ゼミの復習は進んでますか?

 「神」のブログは今朝見ましたよ。

 間違いなく論文が入りますか

 らね。たまには山にお越しください。

   

投稿: 信者 | 2006年7月 8日 (土) 20時13分

ゼミでは、解説重視で読み込んで下さいとのことでした 行政書士専業の受験生は、ほぼ全滅だと思います。ますます特殊部隊に有利な制度になりましたね。ヤツらは、40字ぐらい痛くもかゆくもないですから。

投稿: ヒロりん | 2006年7月 8日 (土) 22時25分

 信者さん、ヒロりんさん、こんばんは。
 記述の出題傾向の変化によって、我々は奴らの経験値の少ない行政法で完璧を目指し、憲・民で彼らの域に近づいて何とか逃げ切っていくしか作戦は残されていないように思います。もう行政法と残り憲・民のどちらかに特化した作戦では、記述に得点の上乗せを頼らざるを得ないことになりますからね。本当につらいです。でもやらないと土俵にすら上がれません。お互い頑張りましょう!
追伸:行政書士の環境も得る物が多くなった代わりに、好まざる物も受け入れざるを得なくなりましたね。

投稿: タカくん | 2006年7月 8日 (土) 23時36分

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