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2006年7月 4日 (火)

合格講座(行政法1)2ターン目

 さて今日から合格講座は行政法の2ターン目に入るわけだが、初めに講義の内容と全然関係ない話なのだが、今日講義を終えて電車に乗り、最寄り駅で降りて家まで帰る途中の道すがら、この梅雨の最中蒸し暑いのにもかかわらず、カップルがキャイキャイじゃれあいながら私の横を走り去っていった。お楽しみのところ申し訳ないのだが、ただでさえ蒸し暑いのに、これ以上気温を上げないでもらいたいと切に希望した次第である。
 まあ、掴みの話はこれぐらいにして本題に入る。今回は行政法の概論に当る話だが、先ほどのつかみのように少しネタを振っておかなければ、まったく辛気臭い理屈と決まり事ばかりが出る話なので御辛抱いただきたい。
 行政法は民法と違い、行政法という名前の法律は存在しない。行政の個々の活動に際して個別に規定した内容の集まりを行政法というカテゴリーで括っているだけである。したがって行政法と呼ばれるものの中には、法令の形式を備えるものもあれば、判例、慣習から確立されたものもある。前者を行政法の成文法源、後者を不文法源という。成文法源といっても先ほど述べたように行政法は行政法という民法のように私的活動一般を規定するような内容のもの(これを一般法というが)は存在せず、個別具体的な行政の活動(これを行政作用という)ごとに対して制定される。その制定方法たるや、色々な法律の中からその行政作用に対して使いやすいものをパクって来て使うというなんともいやらしいやり方なのである。
 たとえば、私がバビル2世のようにバビルの塔を(本来の元ネタは旧約聖書に出てくるバベルの塔なので本来バベル2世が正しいのだろうが、やはり原作者の横山光輝先生はそれは出来なかったのだろう・・ 閑話休題。)
自分の土地に作りたいと思い、なぜか木造で300階建ての塔を作り始めたとする。
(なお、これは木造でも鉄筋でもまったくのところ迷惑な話なのだが、出す法律の関係で木造とする。)
 周辺の人はたまったものではない、日陰側は日が当らず住民は迷惑である。さて、行政側(以後はお上とする)はそんな私をどうにかしたいわけであるが、お上には法律による行政の原理という縛りが存在する。これは内容として、
 法律の優位(お上のすることは法律に反してはいけない。)、
 法律の留保(お上は何かするときには法律の根拠がいる。)、
 法律の(専権的)法規創造力(お上が国民をしばく法律はお上が作れない。(作るのは国会だけ))
の3点があり、これらの縛りにより(主に法律の留保が相当する)お上が私をしばくには、何か法律なり法の原則がいるわけである。そこでお上は民法の私権の行使に関する原則である権利濫用の法理をパクって来た上で、なおかつ民法の特別法である建築基準法をパクって来て、木造建築の場合には地上3階以上は建ててはいけないと言う規定を使って私にアタックをかけるのである。これが行政法と呼ばれるものの本質である。
 (これは行政作用の「禁止」というものである。なおかつ私が言うことを聞かないと・・・ あとで述べるが行政強制(行政代執行法による違法建築物の除去)により強制的にしばき倒すのである。)
 さて、そんなお上であるが、学問上は行政権の権利主体として行政主体と呼ばれる。また、行政主体は定義上行政を行う権利と義務を持ち自己の名と責任で行政を行う団体、つまり法人であるから実際に活動する自然人(人間)が必要だ。それを行政機関という、機関といっても別にエンジンのようなものではない。先ほども言ったとおり、実際に行政の活動を行って、その結果を行政主体に反映させる実行部隊なのだ。人間で言えば行政主体は脳みそ、行政機関は体全部ということであろうか。さて、行政主体は当然のことながら国、地方公共団体等を指し、行政機関はその権限内容から行政庁、諮問機関、参与機関、監査機関、執行機関、補助機関に分けられる。
で、話が長くなってきたので上記機関の具体的内容を書いて今回は終わりにしたい。

行政庁→行政主体の法律上の意思決定機関であり、対外的に表示する権限を持つ。「庁」とあるが建物ではない。あくまでも「人」である。一人の場合(独任制)と複数(合議制)の場合があり、独任制の最たるものは総務大臣竹中平蔵、東京都知事石原慎太郎(いずれも今現在)である。また合議制は内閣や公正取引委員会等である。(またもっと小さいところでは市長や警察署長も行政庁である)

諮問機関→行政庁の諮問に応じて意見を言うだけの人の集まり。(竹中平蔵や石原慎太郎はこの諮問機関の言うことを聞かなくてもよい。)
参与機関→行政庁の意思決定に口を挟める人の集まり。(竹中平蔵や石原慎太郎は参与機関のいうことは聞かなければならない。)
監査機関→そのものずばり行政機関の行動をを監査する人の集まり。
執行機関→行政庁の意思決定を実力を持って執行する人たち。その際たるものは、ポリさん(警察官)である。
補助機関→上記以外の一般職員の人たち等、公務員と名が付けば殆どがこれに当る。

追伸:冒頭のカップルの件は、あくまでもネタとして書いたものであって、彼らをどうこうしたいと言う意図は間違っても私には存在しないから念のため・・・ (人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られてなんとやら。)

追記
お詫び:記載内容に不手際がありましたので、7月6日午前0時53分修正いたしました。

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コメント

やっと、答練100超えしました。110超えたかと思ったら、見直しで書き直したら間違えてしまったので、ギリギリ届きませんでした。次回からは、講師陣が本気で作ったらしいので、難しいんでしょうね。

投稿: ヒロりん | 2006年7月 6日 (木) 00時28分

 ヒロりんさん、こんばんは。100点超えおめでとうございます。   \(^o^)/
 でも、おっしゃっているとおり、答連4回目以降はめっちゃくちゃ難しいらしいですから、どうかがんばってくださいね。
 追伸:私は10日ほどかかって民法のテキストをやっと5回まわし終えました。後5回を何とか1週間で終えて、いよいよ法検の民法をまわしたいと思います。おそらく答連ぎりぎりまでかかるでしょう。

投稿: タカくん | 2006年7月 6日 (木) 01時07分

こんにちわー
行政法ですね。
タカくんさんの行政法講座、楽しみにしております!
アニメのキャラをうまく使って解説・・・
行政法に関しては、厳しいでしょうか?(笑)

暑くなってきましたが、辛いものでも食べてがんばりましょう!!

投稿: yumiyumi118 | 2006年7月 6日 (木) 16時05分

yumiyumi118さん、こんばんは。コメントが遅くなって申し訳ありません。
 アニメキャラで行政法は中々難しいですが、可能なネタがあれば、使ってみます。なお、バビルの塔は先生も使うアニキャラネタの一環です。
 あと、行政手続法の辺で、アニメキャラではありませんが、ミナミの帝王の萬田はん(萬田銀次郎)は出せると思います。

投稿: タカくん | 2006年7月 6日 (木) 22時15分

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