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2006年6月

2006年6月30日 (金)

合格講座(民法14)2ターン目

 今日は合格講座民法2ターン目の14回目、問題演習の回であり、合格講座の民法の生講義は私が講義を受けている分に関しては、泣いても笑っても今回で最後である。しかし前回の講義の投稿で述べたとおり、親族法の親子のところから養子の所までと、相続法のすべてが残っていたのでかなりハイペースで講義が行われ、最後の15分ほどで、復習回の問題演習の重要選択肢と試験対策について御説明頂いた。
 さて、今回の内容なのだが、民法が最後ということで、もう出る幕がないドラえもんのキャラクターを使って、相続のどろどろした話を書こうと思う。
 で、話に入る前に、以下の設定を確認しておこう。
 ドラえもんの主人公野比のび太は、父野比のび助(公式設定。のび三という記述もあり。)、母玉子(公式設定。旧姓「片岡」 のぶ子という記述もあり。)の長男で、未来からドラえもんが来なければ通称ジャイアンこと剛田武の妹である剛田ジャイ子(なんと公式設定では本名である。恐ろしいネーミングセンスではある。)と結婚して子々孫々まで不幸にするところを、ドラえもんが派遣されたことにより、愛称しずかちゃん(ちなみにコミックではしずちゃんである。お笑いコンビ南海キャンディーズの山崎静代ではないことは判っていると思うが。)こと源静香と結婚するように未来を修正され、彼女との間にノビスケ(のび太の父親と同じ名前だ、もう少し考えたらどうかとは思う。)と命名された男児を設けている。なお、ドラえもんを現代に派遣したのはのび太の孫の孫に当るセワシという少年である。
(ちなみに、この内容に直接関係ない話だが、親族法である民法725条によると、親族の範囲は6親等以内の血族、配偶者、3親等以内の姻族であるので、のび太の孫の孫であるセワシは、のび太から見れば親族である。)
 では、上記の内容を前提として話を進める。
 いろいろある相続法の中でよく話に上るのは、法定相続分とその計算であろう。しかしながら、法定相続分としかめつらい名が付いていても、実は相続対象になった相続人の相続分はまず被相続人の意志によって決められる。つまり平たく言えば遺言だ。そして、法定相続分はこの指定がない場合に初めて登場するしょぼいものなのである。さてここでのび太君達に登場してもらう。
 つまりのび太君は、しずかちゃんと息子ノビスケと生活していたのだが、ある日若くして不治の病にかかったとする。そして手当ての甲斐なく死亡したとする。(この場合ドラえもんの干渉はなかったと仮定する)
さて、葬儀の後、実はのび太は遺言を残しており、その遺言内容で隠していたのだが実は内縁の妻だった剛田ジャイ子に総資産1000万円を贈与するという遺言を残していたとする。それは彼がその遺言作成後に生存している間に、別の遺言で撤回しなければ、遺言の様式を満たしていれば有効である。
(ジャイ子がジャイアンに泣きついて無理やり内縁関係を結ばせたかどうかは、この場合考えないことにする。)
これでは法定相続人である野比静香(旧姓 源)とのび太との間の子供で彼の嫡出子と推定されるノビスケは1円のお金ももらうことは出来ない。これでは、ひょっとしたらドラえもんの干渉がなければ、秀才の出来杉君と結婚してより幸せになっていたかもしれないのにしずかちゃんがかわいそうである。そこで、しずかちゃんには以下の権利が請求することにより与えられる。
 遺留分減殺請求権(民法1031条)
 これは先の条文1028条の遺留分に関する規定を根拠にしたものである。

民法 第千二十八条  兄弟姉妹以外の相続人は、遺留分として、次の各号に掲げる区分に応じてそれぞれ当該各号に定める割合に相当する額を受ける。
 一  直系尊属のみが相続人である場合 被相続人の財産の三分の一
 二  前号に掲げる場合以外の場合 被相続人の財産の二分の一

 この遺留分とは、被相続人(この場合ではのび太)の生前処分(生前贈与等である)又は死因処分(遺言等による相続人指定及び指定贈与である)によって奪われることのない相続人に留保された相続財産の一定の割合のことである。民法1028条によれば、のび太が独身である場合は父ののび助と玉子に総資産1000万円のうちの3分の1(それを二人で等分する)、上記設定のようにのび太が結婚しており、妻静香と息子ノビスケがいる場合は同金額の2分の1(勿論二人で等分である)を遺留分として請求できるのである。一見ハートフルな法律だがどうしてどうして、上記内容に基づいて、遺留分減殺後の各々の持分を考えてみると、

 剛田ジャイ子 1000万円→500万円(1000万×0.5=500万が静香とノビスケに行くので)
 野比静香   250万円(500万円をノビスケと2等分 500万円×0.5=250万円)
 野比ノビスケ 250万円(母静香と同じ理由により)

 なんと、まだジャイ子の持分の方が多いのだ。つまりなんだかんだといっても民法は私的自治の原則。本人が遺言を残せばそれが一番最強なのだということがこの内容で判るであろう。ちなみに静香やノビスケがいない場合、ジャイ子の取り分は666万6667円、のび太の両親のび助と玉子は各々166万6666円50銭である。

追伸:ちなみにしずかちゃんはのび太の人柄に気が付いて彼と結婚する気になったという話であるが、もし上記のようなケースがあれば、はっきり言って本当に出来杉君と結婚した方がましだと思う。それに結婚式前夜、彼女の父親への愛情からのび太との結婚を取りやめるといったしずかちゃんをやさしく諭した幸せ者の彼女の父親も浮かばれまい。

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2006年6月27日 (火)

合格講座(民法13)2ターン目

 今日は合格講座2ターン目の13回目、内容的には民法709条不法行為と特殊的不法行為(714条~718条)で債権法のすべてが終わり、いよいよ民法第4編第5編からなる家族法のうち親族法についての殆どを学習した。ペース的には1ターン目よりは早い状態だがそれでも、14回目の復習回には親族法の残りと相続法が残っている。
 まあ、それについては私的にはなんら問題はないのでこれ以上触れないことにするが、1ターン目の時には確か家族法の特質について軽く述べた程度だったので、今回は親族の話について少し考えさせられる話が講義で出たのでそのことについて書いてみようと思う。
 親族というのは配偶者(男なら妻、女なら夫)と血族と姻族とに分けることが出来る。血族とは自分の親・祖父と続く尊属と自分の子供・孫と続く卑属というように、いわゆる血がつながっているものの集まりということである。それに対して姻族というのは私はまだその部類を親族として持っていないのであるが、要するに結婚することによって配偶者の父親・祖父等のことである。
 (ただし法律上は親族と呼べる姻族は三親等(具体的に言うと配偶者の両親・祖父母・両親の兄弟姉妹までである。)であるのだが。)
 さて、ここで私を含む行政書士受験生の方が晴れて試験に合格し、行政書士事務所を開業して受ける法律相談のうち以下のようなケースがある。
 ある夫婦がいて、夫が若くして(具体的には60歳前後だったそうだが)死亡した。そして残された生存配偶者(未亡人の奥さん)が夫の両親の扶養についての法律関係を相談に来たとする。
 前提としての法律関係は以下のようになる。

 配偶者が死亡した場合は婚姻関係は解消される、しかし婚姻することによって成立している配偶者側との姻族関係は当然には終了しない。
(ただし配偶者そのものは血族でも姻族でもない。ただ単に親族の枠の中に入るだけだ。)

民法第七百二十八条
   姻族関係は、離婚によって終了する。
2  夫婦の一方が死亡した場合において、生存配偶者が姻族関係を終了させる意思を表示したときも、前項と同様とする。

 つまり上記728条2項の規定により、残された妻は配偶者である夫の姻族との関係を終了する意思表示を行わないと、姻族関係は継続される。すなわち、残された妻は夫の両親等がいれば728条2項規定の意思表示を行わなかった場合は、扶養義務が生じてしまう。 日本人的な考え方から言えば、夫の両親を見るのは当然という風潮があると思うが、
 (最近はどうだろうか? もしかしたら違っているかもしれないが。)
 残された妻は果たしてそれで残りの人生やっていけるのであろうか? 確かに年老いた夫の両親はかわいそうである。しかし、依頼人として事務所に来たその未亡人さんに、我々は冷たいようだが民法728条2項の話を教えてやらなければならないのだ。行政書士の立場はあくまでも依頼者を守るのが本筋である。
 立場的に社会的弱者の未亡人の奥さんを助けるために敢て、御主人のご両親との間の姻族関係を解消する意思表示を行いなさいとアドバイスしてあげなければいけないのだ。以前の投稿にも書いたが、助けるものがいれば反対に助けられないものが出る。民法は二人は同時には助けられない。それと同時に我々も行政書士となって業務を行うからには、必ずこういうケースが出てくるだろう。そのときに私は果たして的確かつ冷静な判断が出来るようになるであろうか?

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2006年6月23日 (金)

合格講座(民法12)2ターン目

 今日は合格講座民法2ターン目の12回目、内容は賃貸借の残りと、使用貸借、消費貸借、請負、委任、組合、寄託、和解といわゆる典型契約をすべて終え、契約以外の法律関係としていわゆる法定債権のうち、事務管理と不当利得について学習した。1ターン目のこの回では今日も登場したが大阪弁護士会のH弁護士(よくテレビに出ている子沢山な方である)の得意な和解についてお話ししたが、今回は法定債権の不当利得について書いてみようと思う。
 さて不当利得とは、まっとうな理由がないのに他人から利益を得たものに対して、取得した不当な利益をむしりとった相手に返させる制度である。民法の703条以下に規定がある

民法第七百三条
 法律上の原因なく他人の財産又は労務によって利益を受け、そのために他人に損失を及ぼした者(以下この章において「受益者」という。)は、その利益の存する限度において、これを返還する義務を負う。

 たとえば、のび太君とスネ夫君がタケコプターの売買契約をしたとする。そしてスネ夫はタケコプターをGETした。ところがのび太は錯誤によってタケコプターを売ってしまったので、すぐに錯誤無効を主張した。それにより売買契約がなかったことになり、結果的にスネ夫君は「正当な理由なく」のび太君から利益(タケコプターをGET)を得ていることになり、のび太君はスネ夫君のせいで損(タケコプター手放した)をしていることになる。このときのび太君側から見てスネ夫君に対して主張できる債権的権利が不当利得返還請求権である。
(ただし、スネ夫君がのび太君に対してお金を返せというのは不当利得返還請求権ではない、のび太君が負うのは無効よって法律行為が無くなった事に伴う原状回復義務(スネ夫君にお金を返す。)だけである。)
 不当利得が成立すると、スネ夫君がのび太君の錯誤につき善意である場合は現存利益の返還義務を負い
(民法703条:この場合はタケコプターが壊れていたら返さなくてもよい。)
 それに対して錯誤につき悪意であれば受けた利益に利息をつけて返さなければならず、損害が生じている場合は損害賠償の義務を負う
(同704条:この場合はタケコプターとそれを使用することによって得た利益をのび太君に返還せねばならず、万が一タケコプターが壊れていたら損害賠償をしなければならない。(多分のび太君はドラえもんに怒られるだろうから、その精神的苦痛も損害賠償に含まれるだろう。))

民法第七百四条
 悪意の受益者は、その受けた利益に利息を付して返還しなければならない。この場合において、なお損害があるときは、その賠償の責任を負う。

 さて、この不当利得だが下記の場合には主張することが出来ない。これを称して不当利得の特則という、705条以下708条まであるが、特に重要と講師がおっしゃっているのは、708条の不法原因給付である。

民法第七百八条
 不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することができない。ただし、不法な原因が受益者についてのみ存したときは、この限りでない。

 これはたとえば、新地(大阪の高級スナック街北新地の略である。)のホステスさんとエロ会社役員との間で、愛人契約が結ばれ、その見返りとしてホステスに高級マンションがあてがわれた。ところが、この場合愛人契約は民法90条公序良俗違反により不法な契約となるため無効である。本来なら不当利得返還請求権がエロ会社役員に発生するところだが、愛人契約のような社会的に非難されるような行為をしたものは、法の救いを求められない。したがって、エロ会社役員はホステスさんにあげたマンションを取り戻すことが出来ないのだ。そして、708条は債権的考えなのだが、その708条適用の反射的効果によりマンションの所有権はホステスさんの物となり、ホステスさんに移転登記が完了していれば、なんとホステスさんのものとなるのである。
 これは原則として物権は債権に優先するという大原則を、708条という民法の条文の文言を守ることにより、債権が物権に打ち勝っためずらしい例であると講師はおっしゃっていた。

追伸:今日は講師が講義で話されていない論点もたぶんそうであるという感じで、ブログに記載した。当っていることを希望する。

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2006年6月22日 (木)

VS特殊部隊(法令コマンドー)

 講師のブログについに今年の行政書士試験においての我々の真の敵が公開された。司法試験受験経験者約3万名・・・ (彼らを称して「法令コマンドー」)が行政書士試験に流れ込む。
 寝てもさめても法律のことばかりを勉強してきた彼ら。行政書士の地位向上の為には受け入れざるを得なかった彼ら。少なくとも行民憲3法令のうち2法令を彼らのレベルまで持って行かないと基本的には合格は難しい。
(まあ、これは講師の講義の中で常々言われてきたことだけれども・・・)

 この話をうちの母親に言うと
「その人ら、弁護士を目指すなら、ずっと目指していたらええのに」
と言った。でも高校や大学の受験の時だって滑り止めがある。誰が彼らを責められようか?

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2006年6月21日 (水)

デザイン変えました。

 昨日、よく御訪問させていただくmadam-yさんのブログデザインが変更され、純白を基調とした清楚なイメージになっていたので、以前から何度も変更しようと思ってその度断念していたデザインの変更を行ってみました。ただ、たまにかわいいと御指摘のある画面下方の「居眠り君」との決別は中々出来にくく、いろいろ出来合いのデザインを検討して、結局はこのさわやかさを強調するデザインが、夏向きでいいかなと思って決めました。
コンセプトは、私的にもそろそろ居眠り君とはさよならをして、本気のスパートをかけないといけないという決意の表れですが、さてどうなることやら・・・
 追伸:ブログのデザインにも現れていますが、私は色的には青色系がお気に入りです。小物をそろえるときなどはなぜか青色のものを選んでしまいます。(青色がないときは仕方がないのであきらめていますけど・・)ですから前のデザインでバックが青系のものがあれば、多分絶対変えなかったでしょう。

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2006年6月20日 (火)

合格講座(民法11)2ターン目

 今日は合格講座2ターン目の11回目だが、内容的には契約総論の残り第三者の為の契約、解除に関する件そして契約各論に入り贈与、売買、売買に伴う担保責任、買戻と続き賃貸借件の途中まとなっている。1ターン目の講義の際のブログでは、担保責任についてさらっと書いていた。講師的にも担保責任については重要論点だとおっしゃっていたので、改めて深く掘り下げるのもよいかもと思ったが、少し思うところがあって、行政書士の実務上よく絡む話でもある賃貸借の話をしようと思う。
 賃貸借とは平たく言えば、大家さんが学生君に部屋を貸し学生君は賃料を払うという契約を結ぶことである。この場合、大家さんは学生君に自分の持ち家の部屋の一室を貸さなければならない義務を負い、学生君は大家さんに賃料を支払わなければならない。また、大家さんと学生君の間の話し合いだけで
(実際には周旋屋(古い表現だが、現在ではエイブルがその例である)が間に絡むのだが。)
契約が成立する。
(なお、これを契約の形態や内容で分類すると、有償双務諾成契約という。)
参考に条文を掲載する

民法 第六百一条
 賃貸借は、当事者の一方がある物の使用及び収益を相手方にさせることを約し、相手方がこれに対してその賃料を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。

 また、賃貸借は債権であるが、登記等の対抗要件を備えれば、物権同様に新たに現れた賃貸人や第三者に対して対抗できる。(民法605条) ただ実際には賃借権の登記は所有者(この場合は大家さん)の同意が必要なので殆どする人はいない。(出来ない人がほとんどであるとも言う。)
 さて、このような性質を持つ賃貸借だが、原則として賃貸人と賃借人の間の信頼関係に基づく契約であるから、賃貸人の承諾がなければ賃借権を譲渡したり賃借物を転貸することは出来ない。(民法612条1項)そして、それに違反すれば、賃貸人は契約を解除できると規定されている。(同条2項) ただし、最高裁の判例では敢てそれを修正して、いわゆる信頼関係法理による解除権の制限があるとする。

最高裁判例 昭和39年6月30日
 事件:Aは、土地所有者Xから土地を賃借しその上に建物を所有し、内縁の妻であるYと寿司屋を営業していた。その後、Aが死亡したためYは内縁の妻であるために賃借権を相続できないという事情から、Aの相続人からその賃借権を譲り受けて営業を続けようとしたところ、賃貸人(土地所有者)Xに賃借権の無断譲渡を理由に賃貸借契約を解除され、土地の明け渡しを要求された。
 判旨:本件借地譲渡権は、これについて賃借人の承諾が得られなかったにせよ、従来の判例にいわゆる「賃貸人に対する背信行為と認めるに足りない特段の事情がある場合」に当るものと解すべく、したがって、賃貸人は、民法612条2項による賃借権の解除をすることができない・・・(以下略)

 つまり寿司屋の大将のお妾さんが、大将の死後けなげにも寿司屋を続けていこうとしたところ、大家がチャチャを入れたわけで、それに対して最高裁は、
 「大家さん。あんた大将とお妾さんが今までずっと寿司屋をしていたのはわかってるんやからそんな些細な話で今までの信頼関係が崩れた訳やないんから、そんな無茶言いなさんな。」
と大岡裁きのごとく条文の内容どおりの判断をせず、気の毒なお妾さんを守ったのである。裁判官も人の子である。気の毒な人は助けるのだ。
 ただ、講義中に講師がおっしゃっていたが、最近の裁判官はサラリーマン化して来ていて、このようなハートフルな判例があまりないとおっしゃっていた。省みるに、法律を厳格に守るということは、時には無慈悲なことがあるのだなぁと感じることがある。ゆえに私は法律を勉強するものとして、出来うる限り世の中の人のためになる仕事をしていきたいと思う次第である。

追伸:最後に上記判例の論点となった条文を掲載しておく。

民法第六百十二条
  賃借人は、賃貸人の承諾を得なければ、その賃借権を譲り渡し、又は賃借物を転貸することができない。
2  賃借人が前項の規定に違反して第三者に賃借物の使用又は収益をさせたときは、賃貸人は、契約の解除をすることができる。

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2006年6月18日 (日)

トライアル模試

 今日は学校でトライアル模試という物があり、以前受験を希望し申し込みをしていたのでチャレンジしてみた。
 このトライアル模試は、試験時間が1時間30分に短縮される代わりに、(本試験は3時間)問題数が法令32問(本試験46問)一般知識8問(本試験14問)計40問(本試験60問)で構成されている。
 ちょっとした愚痴を言わせてもらえば、出題数が3割ほどしか少なくなっていないのに試験時間は半分というとても過酷な試験である。まあ、模試の終了後にいつもの講義でお世話になっている講師の為になるお話が聞けるのだから、それについてはこれ以上触れないことにする。
 ところで結果の方なのだが・・・ 惨敗である。以下私の恥ずかしい成績を晒して自虐に走ることにする。

 法令 全32問中19問
 憲法 8問中5問 民法8問中3問 行政法9問中7問 
 地方自治法2問中1問 商法4問中2問(但しまぐれ)
 基礎法学1問中1問

 一般知識 全8問中2問! (T_T)
 文章理解 1問中0問 社会科学3問中1問 情報通信2問中1問
 個人情報保護法2問中0問

 配点各3点 全40問中正解21問 120点満点の63点

 この成績を見るに、明らかに民法の基礎力不足が見受けられる。私はここのところ講義で民法を受講しているにも関わらず、講義の復習そっちのけで行政法の基礎固めに終始していたのである。であるからして行政法はこのぐらい取れて当然。また、憲法はほっておいてもこのぐらい取れて当然であろう。
(もちろんほっておいたわけではなく、実は憲法に関しては、模試直前にテキストを一読したところはきっちり取れているのだ。)
地方自治法や商法に至っては過去問すら見ていないので、取れたのはまぐれとしか言いようがない。文章理解を落としたのは痛いが、一般知識はまだ本格的に手をつけていないため仕方がないと考えている。もちろん最終的にはしなければならないが、その時期は8月に入ってからであると考えている。
 従って、行政法の基礎固めが一段落した現在、次のターゲットは民法である。こうなればテキストと法学検定3級を読んで読んで読み倒すしかないと心に決めている。わざわざ受験する校舎を変えてまで後延ばしした答練が始まるまでに、民法の基礎をどれだけ固められるかが、今後の鍵となろう。

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2006年6月16日 (金)

合格講座(民法10)2ターン目

 今日は合格講座民法2ターン目の10回目、内容的には1ターン目と同じく相殺、契約総論、同時履行の抗弁権と危険負担である。前回は、相殺の表面だけさらっとなぞって逃げたので、今日は同時履行の抗弁権について出来る限り詳しく述べたいと思う。
 同時履行の抗弁権とは講師の御説明を借りれば、
 「お互いに文句を言い合う権利」
ということである。
 具体的に例を挙げれば、あるお金持ちがトヨタの高級車販売チャンネルであるレクサス店に行って、レクサスGS(なお、これはトヨタの高級車としてセルシオの次にランクされるアリストの後継機種だとのことだが。)
を契約した。ところが、車が納車されないうちにレクサス店のほうから、
 「お客様、車は納車できませんが車両代をお支払いください」
と言って来たらどうなるか? 当然、私に限らずお金持ちの人でもこう言うだろう。
 「車が納車されていないのに、車両代なんか払えるかい!」
と。至極当然の話であろう。
 また、逆にお金持ちの方がレクサス店に、
 「ちみ、ちみ、わしは車両代を払っとらんが、車をわしに渡しなさい。」
と言うとどうなるか? 当然レクサス店の担当営業マンはこう言うだろう。
 「お客様、車両代を頂戴できますでしょうか?」
と。これまた至極当然な話である。
この場合お金持ちとレクサス店の間には債権債務が存在し、双方お互いに対して債権を持つと同時に債務を持っている。これを債務の面のみから見れば、お金持ちの方には車両代を支払う義務(金銭債務)があり、レクサス店にはお金持ちに車を納車する義務(車両引渡債務)があることになる。このような契約を双務契約というが、同時履行の抗弁権は、このようにお互いが、お互いの義務を果たすまで自分の義務を果たさないと、相手に対していちゃもんを言い合う権利である。
参考に条文を掲載しよう。

民法第五百三十三条
 双務契約の当事者の一方は、相手方がその債務の履行を提供するまでは、自己の債務の履行を拒むことができる。ただし、相手方の債務が弁済期にないときは、この限りでない。

 これによく似た権利に、物権のところで登場した法定担保物権の中の留置権があるが、留置権と同時履行の抗弁権との大きな違いは、留置権は物権であるがゆえに、誰に対しても主張できる。たとえば修理に預かったパソコンを、修理代金が未支払いの場合は、たとえそのパソコンの所有者のみならず赤の他人が返還を申し出ても留置権を主張して引渡しを拒むことが出来る。しかし同時履行の抗弁権は、先ほどのお金持ちとレクサス店の間だけで通じる話で、レクサスGSの引渡しを日産の店に主張しても無駄である。日産の店にはレクサスGSは売っていないからだ。(これは債権の性質のところでお話したが、債権には物権と異なり絶対性がないのである。)
 ただ、同時履行の抗弁権も留置権も公平の理念に基づく権利であるという立法主旨は同じである。
 さらに、同時履行の抗弁権を有している限り、債務の履行期日を過ぎても違法にはならず、履行遅滞(415条)の責任を負わないのである。
 
 同時履行の抗弁権の論点にについては成立要件等の内容が残ってはいるが、話が長くなったので、同時履行の抗弁権が認められる例として大審院の判例と最高裁の判例をひとつづつ掲載して終わることにする。

 大審院判例 昭和16年3月1日
  弁済と受領証書の交付とは、同時履行の関係に立つ
  (借金(代金)を払うことと、支払ったお金の領収書をもらうこととの間には同時履行の抗弁権が成立する。)

 最高裁判例 昭和47年9月7日
  売買契約が詐欺を理由に取り消された場合における当事者相互の返還義務(原状回復義務)は同時履行の関係にある。
  (のび太が、スネ夫にだまされてどこでもドアを売ってしまい、後から詐欺を理由に取り消した場合、のび太がどこでもドアを売った代金をスネ夫に返す義務と、スネ夫がどこでもドアをのび太に返す義務との間には同時履行の抗弁権が成立する。)

追伸:最高裁判例のほうは、講師は悪徳新興宗教と、だまされた信者がありがたいつぼを売買するという内容で御説明されていたが、私的に面白くなかったので上記の内容で説明した。多分内容的には間違っていないと思うが・・・ あと、どこでもドアは本来ドラえもんの所有物
(ただし、ドラえもん公式設定では、ドラえもんの道具の一部はレンタル品だそうだ)
であるが、他人物売買も民法上OKなので、それ以上ツッコまないでいただきたい。 <(_ _)>

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2006年6月13日 (火)

合格講座(民法9)2ターン目

 今日は合格講座民法2ターン目の第9回、内容的には連帯債務と債権譲渡それに弁済である。で、先ほど昨年の12月中旬に行われた1ターン目の時の投稿内容を確認してみたら、連帯債務と講学的には弁済受領の話をしていたので、今回は債権の譲渡についてお話したい。
 基本的に民法では債権は権利であるため、原則として譲渡性を有すると規定する(民法466条本文)

第四百六十六条  債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。

このことを称して債権の自由譲渡性という。だが、466条の但書にあるように、債権の性質がこれを許さないときはその限りではない。その「これを許さない性質」については以下の3点が挙げられる。
 1、但書記載のとおり、性質上譲渡を許さない債権
 2、当事者が譲渡禁止の特約をした債権
 3、法律上譲渡が禁止されている債権

 1については但書どおりなので具体的に述べるが、講師の講義中御使用されたたとえとして、母親が息子に対して家庭教師を雇う場合の、母親の家庭教師に対する息子に勉強を教えてもらう権利がある。もしこれに譲渡性を許してしまうと、極論を言えば母親が隣に住む外国人の友人にその権利を譲渡することが出来、家庭教師はこの息子さんなら家庭教師が出来そうだと思って、契約を承諾したのに、下手をすると日本語がしゃべれないかもしれない見ず知らずの外国人の子供の家庭教師をしなければいけない羽目になる。これではいくらなんでも家庭教師のほうがかわいそうであるということになる。
 2については講師は通帳(銀行の預金通帳)を例に挙げられた。たとえば預金通帳(いわば預金者が銀行に対して有する債権である。)に譲渡性を持たせてしまうと、銀行はいちいち新しい債権者(譲受人)に対して通帳の名義の変更をその当人及び内部の処理、必要ならクレジットカードの再交付をいちいち行わねばならず、たまったものではない。
(もちろん、本人の結婚等による氏の変更や住所変更届、クレジットカードの紛失等についての処理はいたし方がないのは当然のことである。)
 3については扶養請求権を例に挙げられた。この扶養請求権とは、平たく言えばお年寄りの方が自分の息子や娘に老後の面倒を見てもらう権利である。まあ、少しひねた見方をすれば、お年寄りの方が自分の息子や娘に面倒を見てもらいたくない場合もあるが、どちらにしても社会通念上考えれば親の面倒は息子や娘が見るのが当然であって、いくらお年寄りが自分の息子や娘に面倒を見られたくないといっても、完全介護の老人ホームにでも入らなければそれは不可能である。また、そうなると結局お年より自身が困るので、それはだめだということなのであろう。
 以上のように例外として譲渡制限債権があるのだが、466条2項に以下の規定がある。

第四百六十六条2項  前項の規定は、当事者が反対の意思を表示した場合には、適用しない。ただし、その意思表示は、善意の第三者に対抗することができない。

 つまり前述の2に話において、譲渡禁止特約の付いた債権が特約に違反して、第三者に譲渡された場合は譲受人が善意であれば債務者はその譲渡について譲受人に対抗することは出来ないということであるが、最高裁の判例はこの譲受人に対しては善意に加えて無重過失を要求している。すなわち、譲受人が譲渡禁止特約について知らなかったことについて、裁判所は常識的に考えてそんなのんきな話はないだろうということなのであろう。

参考 昭和48年7月19日最高裁判例要約
    譲渡禁止特約のある債権の譲受人は、その特約の存在を知らないことにつき重大な過失があるときは、悪意の譲受人と同様、その債権を取得し得ない。

追伸:今日もつっこんだ内容となった。講師が解説されたことについて正確に理解しているか少し心配である。

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2006年6月11日 (日)

合格講座(民法8)2ターン目

 前回の投稿にも書いたとおり、メインで使用しているパソコンのハードディスクの入れ替えのため、土曜日より野暮用の間を縫って作業をしていたが、おかげさまで先ほど一切の作業が完了したので、金曜日の講義の内容について投稿する次第である。
 さて、今回から債権法にはいるわけだが、物に対する権利である物権に対して、債権は読んで字の如く
「人に責任を負わせる権利」
である。
 定義としては、
 特定人が特定人に対して、一定の行為をすることまたはしないことを請求する権利
 となる。
 具体例としては、NHKが演歌の大御所北島三郎に、12月31日つまり大晦日のHNKの看板番組紅白歌合戦(最近は神通力(?)がお年寄りに効かなくなったので、視聴率が悪いそうだが・・)の大トリで歌って欲しいと言うことを依頼し、北島三郎がそれを承諾(これを諾成契約と言うが、契約については後の回で取り上げる話である)することにより発生するHNKの北島三郎に対する権利である。この場合NHKの立場を債権者、北島三郎の立場を債務者という。ただこれは、紅白の大トリに出演してもらう権利についての立場であり、逆の考え方からすると当然出演すれば出演料が北島三郎側に支払われる訳だが、出演料に対しては北島三郎が債権者、HNKが債務者となる。
 さて、物権と債権の違いはいろいろあるが講師の説明を借りて一言で言えば、

 物権=強い、きっちりしている  債権=弱い、ええかげん

と言うことになる。
 どういう事かと言えば、物権については物権法定主義と言って、法律で定めた物権しか認められないと言う原則があるのに対し、債権は契約自由の原則と言うことで当事者が自由に設定できる。
 たとえば、12月31日の紅白の大トリに出演する契約を結んだ北島三郎は、同日同時間帯に民放で生放送されるやしきたかじんの番組に出演する契約を結べるかどうか? これが結べてしまう。これが債権を「ええかげん」と講師が説明するゆえんである。このことを称して債権には排他性がないという。もちろん物権は一つの物に複数の物権が同時に成立することはない。すなわち、自分のチャリンコを人に貸す場合(借りた人は占有権が発生する)それを同時に他の人に貸すことは出来ない。チャリンコは一台だから。(ただし賃借権は債権であるから他の人に貸してあげると言うことは出来る。但し他の人は物権である占有権を先に貸した人と同時に発生させることは出来ないのである。)
 また物権はその物に対して直接支配できるのに対し、債権は債務者そのものを支配できない。例をあげれば物権である所有権、たとえば自分の鉛筆は自分の物として支配できる。これを直接支配性があるという。しかし債権である北島三郎の出演権は北島三郎その人を拘束できない。あくまでも彼が自分で紅白にやってきてその場で歌っていただかないといけないのだ。これを直接支配性がないという。
 さらに、物権である所有権は誰に対しても主張できる。自分の鉛筆は自分の物であり、誰に対しても自分の物と主張できる。これを絶対性があるという。しかし債権は先ほどの話の通り、NHKは北島三郎に対して紅白の大トリに出演してもらう契約をしたのであって、その権利を彼の弟子の山本譲二に主張しても無駄である。彼は北島三郎ではないからだ。これを絶対性がないという。
 とどめに、物権は例として土地の二重譲渡が登記の先後で権利の帰属を決定するように、先に公示(登記)を備えた者に優先権があるのに対して、債権はその成立の先後発生原因の如何を問わず平等に扱われるのが原則であり、これを債権者平等の原則と言う。
 以上のように物権と債権は明確な違いがあり、債権はその曖昧さ故に、民法に於いて物権同様その内容について色々な規定が為されているのである。
追伸:今日は、かなり踏み込んだ内容となったが、解釈を間違えていないだろうか?心配である。なお今回の講義内容で一番重要だったのは債権者代位権と詐害行為取消権であったが、紙面の都合にて割愛する。

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2006年6月 9日 (金)

緊急事態

 ここ2、3日今までメインで使用していたパソコンのハードディスクからカツンカツンとへんな音がしだした上、心なしか反応速度が遅くなった気がしたので、VECTORというオンラインショップでハードディスクの診断ソフトをダウンロード販売で購入し、試していたところ、どうやらたまに壊れる前兆が出るみたいである。自作パソコンゆえに保証がないため、転ばぬ先の杖である。無職にて金欠病のところではあるが、仕方なく新しいハードディスクを購入し入れ替えることにした。したがって今日はその作業のため、講義の話は出来れば明日中か、最悪は日曜日に投稿したい。不本意だが仕方がない。(T_T)
 追伸:予定では明日の朝早く起きて、野暮用で出かけなければいけないのに、難儀な話ではある。

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2006年6月 6日 (火)

合格講座(民法7)2ターン目

 行政書士試験委員の決定の衝撃からあけて1日、今日は合格講座民法2ターン目の7回目復習回であるが、6回目までの講義の遅れをリセットし、問題演習は後半の終了30分前に本試験形式問題を3問解説を含めてやや駆け足だが行った。
 今日の教室は私的にはとても暑かった。女性の方でカーディガンを羽織っている方がいらっしゃったが、私は暑かった。そこで、講義の帰りに講師に挨拶がてら、
 「先生お疲れ様でした。今日は教室とても暑かったですねぇ。」
と軽く時候の挨拶のような感じで言ったのだが、まじめな先生は自分のせいだとばかりにとても恐縮されていた。ちょっと悪いことを言ったかなと後で反省した。先生申し訳ありません、他意はないんですよ~。m(__)m

 さて、前フリはこのぐらいにして、今日は講義の内容について書くことにしよう。
 講義の内容は抵当権の内容についてと根抵当権についてであったが、今回どちらに比重がおかれたかというと、実は抵当権の方で、それも抵当権の侵害についてという項目である。
 この侵害には第三者によるものと抵当権設定者(債務者)による侵害がある。第三者によるものとして一番判りやすいのが、不法占拠者に対する妨害排除請求権がある。講師はこのことについて、かのホタテ男こと安岡力也を登場させて解説をした。
 たとえばある銀行、私のメインバンクは東京三菱UFJだが長いので、りそな銀行とするが、りそな銀行がある人にお金を融資するために担保として所有の建物に抵当権を設定した。すると、その建物に安岡力也が乗り込んで居座った。さてりそな銀行はどうするということである。この問題に関しては二通りの攻撃法がある。ひとつは所有権に基づく物権的妨害排除請求権を代位行使するというものだ、なぜ代位行使なのか。それはりそな銀行には所有権がないからである。したがって所有者である抵当権設定者の持つ物権的妨害排除請求権を、担保価値の保全のため
(安岡力也が居座った建物など、仮に抵当権を実行して競売にかけても誰も買ってくれないからである。)
代わって行使するのである。
(唐突だが、セーラームーン的に言えば、「所有者に代わっておしおきよ!」言ったところであろうか。ただ、セーラームーンは自分の意思でおしおきするのだが・・・ (月に意思能力も行為能力もあるわけがない))
 では、りそな銀行は直接安岡力也にどけとはいえないのか? その点については判例はもうひとつの攻撃法として抵当権に基づき物権的妨害排除請求権を行使できるとの判断を示している。
(また唐突だがスケバン刑事二代目麻宮サキ的に言えば、「おんしはぜったいにゆるさんぜよ!」といったところであろう。)
 さらに必殺民法709条不法行為による損害賠償請求権を行使できるのであるが、この行使に関しては、抵当権が実行される前でも被担保債権(借金)が弁済期にあれば損害賠償請求が出来るとの判例がある。
 また抵当権に対する侵害として先ほど述べたとおり、勿論抵当権設定者(債務者)がやけくそで自分の建物にいろいろちょっかいを出すケースもあるわけで、
(どうせ、この建物は俺の建物ではなくなるんじゃ~。と建物をむちゃくちゃに壊そうとするかもしれない。)
こういうケースでは、りそな銀行は抵当権設定者(債務者)に対しては抵当権に基づく物権的請求権、民法709条不法行為による損害賠償請求権、増担保請求が出来るのである。またそのようなけしからぬ輩はもはや約束もへったくそもないということで、期限の利益の喪失(民法137条2項)となるのである。つまりりそな銀行は抵当権設定者(債務者)に対して、
「今すぐ金返せ」と「無事なビルの部分の価値で抵当権実行」ということが言えるのである。

参考 
民法第百三十七条
 次に掲げる場合には、債務者は、期限の利益を主張することができない。
 一  債務者が破産手続開始の決定を受けたとき。
 二  債務者が担保を滅失させ、損傷させ、又は減少させたとき。
 三  債務者が担保を供する義務を負う場合において、これを供しないとき。

追伸:今回の問題演習は1ターン目のと同じであるが、内容はすべて忘れていた。しかしながら、前回は本試験形式問題のうちセレクトした1問で間違えたのだが、今回は3問とも何とか正解できた。テキストの読み込みと過去問演習の成果だと考えている。

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2006年6月 5日 (月)

行政書士試験委員発表

 先ほど講師のブログを確認したら、平成18年度行政書士試験委員の発表があったと書かれてあったので、早速見てみることにした。
http://gyosei-shiken.or.jp/18year/18meibo.html
平成18年度行政書士試験委員名簿

 ううっ・・ あのお方がいらっしゃる・・・ どのお方も私にとっては難敵なのだが、あの日本の最高学府の教授で憲法の神様と呼ばれる方のお弟子さんがいらっしゃる・・・ 

ああ、LRA、二重の基準、プロセスアプローチ、明白かつ現在の危険、間接適用説・・・・ ・・・・

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超オタク話10

 さて、今回のオタク話は貴重な遺産保護団体と言いながら、実は環境破壊をしているのではないかと考えられる轟轟戦隊ボウケンジャーについてである。
 昨日の放送でまたもやボウケンジャーに新装備が登場した。その名もビークルナンバー10ゴーゴージェットである。このビークルは単体で1000万馬力の出力を有し、他の飛行不可能なビークルをつり下げて飛行することが可能だそうである。
(ちなみに土木作業を想定した設計思想であるゴーゴービークルには、偵察の目的に使用されるビークルナンバー3ゴーゴージャイロを除いて飛行可能な物は存在しない。)
 今回は、初登場と言うことで基地よりの発進シーンが描かれていたが、基地より発進通路を通って地上に出るゴーゴージェットは、なんと富士の裾野の青木ヶ原樹海とおぼしき場所の地面からせり出たカタパルトを滑るように発進する。まさにロボットの元祖マジンガーZの主装備ジェットスクランダーの発進シーンを彷彿させる物だ。やはり、この番組を製作されておられる方は私とほぼ同年代の方々であるので、マジンガーZの影響があるのだろう。
(しかし青木ヶ原樹海は自殺の名所でもある反面、このように秘密基地からの発進口に使われたり、ずばり基地そのものに利用されたり樹海そのものとしては迷惑千万な話であろう。)
 そして、このゴーゴージェットにはもう一つ重要な役割が存在する。それは、ビークルナンバー1~5が合体したロボットダイボウケン、さらにその上にビークルナンバー6~9までを合体させたスーパーダイボウケン
(これらの詳細については今までのオタク話のいくつかで記載しているので説明は割愛する)
に上乗せする形で合体し、究極轟轟合体アルティメットダイボウケン(究極の大冒険?)となるのである。
 アルティメットダイボウケンは、パワーアップ合体であるが故に、スーパーダイボウケンを上回る3400万馬力の出力を有し、ゴーゴージェットのブースターを使用して飛行が出来る。画面でもかなり自由な空中飛行を行っており、そのポテンシャルはかなり高そうだ。ただ、そもそもパワーアップした際には敵に対してほぼ無敵状態となるのがヒーロー物のお約束なので、今後物語後半に向けてどこまでこの新装備でやっていけるのかは疑問ではあるけれども。
(もちろんこのパワーアップは、おもちゃ市場に於いて夏のボーナス商戦を意識した物だから、冬には、また何か新しい新装備(今度は宇宙用のロボットか?)が追加されるのではないかと考える。)

 さて、今回の話の中にもツッコミ所はある。ちょっと考えていただきたい。ゴーゴージェットが出てきたことによってダイボウケンはアルティメットダイボウケンへとパワーアップが可能となり飛行能力を手に入れた。つまりは、今までダイボウケン、その強化型であるスーパーダイボウケンは飛行できなかったと言うことなのだ。敵の弱点を突くのが戦闘のセオリーであるのに、今まで敵側の組織は何をしていたのであろうか? 現在までに轟轟戦隊ボウケンジャーの放映は16話を重ねているが、敵側の組織
(ゴードム文明、ジャリュウ(邪竜)一族、ダークシャドウの3組織が入れ替わりでボウケンジャーに対抗する。)
でそのことに気がついたのはどこもいない。これはいけない。敵側の組織ももっとしっかり戦略を立てて行動すべきであると感じるのである。敵側の組織はそれぞれに素晴らしい技術力を持っていると推察するので、飛行できるロボット等を作れなかったわけではないだろう。子供番組だと思って手を抜いているのではないか?(笑) 今後は頑張って欲しい物である。
 ただ、実際の所はやさしそうに見えて実は人に過度の冒険を強いる、ボウケンジャーの一連の装備設計者牧野博士の先見の明があったから今までどうにかなっていたかもしれないふしもある。先ほど、敵組織は飛行メカを作る程の技術力はあるはずだと言及したとおり、実はこの回の放送で、対抗した敵組織(今回の担当(?)敵組織はジャリュウ一族だったが)は翼竜をベースにした生体兵器を作成していた。この時点でゴーゴージェットがなかった場合、この生体兵器はボウケンジャーに取っては脅威となるのであるが、幸いなことに映像上見る限りでは、この作戦行動自体はただ単にプレシャスと呼ばれる貴重な宝を取得するために、今回の場合では飛行能力が必要だったから製作した言う感じで、別にこれを使ってダイボウケンを倒そうと思ったのでは無かった物と推察される。
 この点から考えると、ゴーゴージェットはまさにグッドタイミングで登場したわけで、今回はまさに牧野博士に対してボウケンジャーのメンバーの一人がいい仕事をしたときに他の仲間より送られる賛辞の言葉「グッジョブ!」(Good Job!)を送るのが妥当であろう。彼は、ゴーゴージェットを完成させるために3日間徹夜したそうであるから。

追伸:番組中、リーダーのボウケンレッドはゴーゴージェットが完成されていると確信して牧野博士に発進要請をした。大胆なやつである。もし完成していなかったらどうしただろうか?

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2006年6月 2日 (金)

合格講座(民法6)2ターン目

 今日は合格講座民法2ターン目の6回目、今回は所有権の残り共有の定義から制限物件に入り、用益物権(地上権、永小作権、地役権、入会権(ゴルフの「にゅうかいけん」ではない。「いりあいけん」と呼ぶ)、担保物権(留置権、先取特権、質権、抵当権)と進み、抵当権の途中までであった。
 用益物権とは物を使用させてもらう権利であり、物に対する絶対的な支配権である所有権は有していないが、その物を使用できる事から、物に対する絶対的支配権が制限される事になる。また担保物権とは、債務の弁済の確保のため、物に対する所有者の処分権を制限している物であり、どちらも所有権の持つ絶対性に何らかの制限が課せられるため制限物件と称するのである。
 で、今回はいろいろある物権の中でも超重要問題である抵当権についての話をしよう。抵当権は行政書士試験の民法を担当している試験委員の先生の中にこの抵当権の話がお好きな方がおられるのと、行政書士の実務上もとても重要なものであるので試験では頻出問題である。
(抵当権の設定登記そのものは司法書士さんの独壇場だが、抵当権の設定契約書の作成代理権限は行政書士にもある。抵当権の設定は債権者(貸し渋りの得意な銀行)と債務者(お金にに困った社長さん)の合意のみで設定可能であるので(これを諾成契約という)行政書士は銀行側に立って社長さんとの契約の代理人となるのである。)
 というわけで結構重要な抵当権であるが、これがまたひたすらややこしい。抵当権の話だけで問題にしてくれればましなのだが、質権とシャッフルされたり、法定地上権との関連等考えるだけでも頭が痛い。
 (ちなみに抵当権は質権とともに約定担保物権という。当事者間の契約で設定するからである。それに対して留置権、先取特権は法律によって一定の事例のもとで当然に設定される担保物権であり、法定担保物権という。)

というわけで、川柳をひとつ

物権変動はどうにかなるが、頭が痛い抵当権

お後がよろしいようで・・・

追伸 以前若葉さんのブログでコメントされていたゴローさんという方が、旅館に宿泊した宿泊客の手荷物に対して宿泊費の不払いの担保として先取特権を行使できる旨が書いてあった。興味を持ったので条文を調べて見たら、なんと葬式費用に対しても先取特権を行使できるのだそうだ。

民法第三百六条
    次に掲げる原因によって生じた債権を有する者は、債務者の総財産について先取特権を有する。
    一  共益の費用
    二  雇用関係
    三  葬式の費用
    四  日用品の供給

 同第三百九条  
    葬式の費用の先取特権は、債務者のためにされた葬式の費用のうち相当な額について存在する。

  2 前項の先取特権は、債務者がその扶養すべき親族のためにした葬式の費用のうち相当な額についても存在する。

 ちなみに葬儀費用は一般の先取特権、宿泊者の手荷物(民法317条)は債務者の動産への先取特権である。

参考
民法第三百十一条
     次に掲げる原因によって生じた債権を有する者は、債務者の特定の動産について先取特権を有する。
    一  不動産の賃貸借
    二  旅館の宿泊
    三  旅客又は荷物の運輸
    四  動産の保存
    五  動産の売買
    六  種苗又は肥料(蚕種又は蚕の飼養に供した桑葉を含む。以下同じ。)の供給
    七  農業の労務
    八  工業の労務

 同第三百十七条
    旅館の宿泊の先取特権は、宿泊客が負担すべき宿泊料及び飲食料に関し、その旅館に在るその宿泊客の手荷物について存在する。

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2006年6月 1日 (木)

超オタク話9

 前回のオタク話で取り上げたリメイク版妖怪人間ベムの録画を第1話から見せていただく事が出来たので、とりあえず第5話まで見てみた。
 第1印象では前作と比べてちょっとモダンでソフトホラーな感じがした。特に妖怪におそわれる人たちの恐怖の顔が、楳津かずおの恐怖マンガに出てくるような感じの驚き方で、思わず笑いが入ってしまった。出てくる相手も前作のように怨霊とか死霊とか悪霊のような放送コードに引っかかりそうなややこしいのは登場せず、いわゆるスタンダードな妖怪が登場するようである。(ワームとかハーピーとかデュラハンと言った西洋の妖怪が登場する)
 さて、主役の妖怪人間3匹、基本的デザインは全く変わっていないが、作画が格段に違う。特に妖怪への変身シーンは、前作を遙かに超えている。
(まあ、前作は昭和43年だから仕方がないのだけれど・・・)
 性格的にはベムは相変わらずまじめなのだが、昔はもっと浮世離れしていたのに、新聞を読んだりなんかしてえらく変わったものだ。まあ、前作の舞台は中世ヨーロッパという感じだったから新聞なんて無かっただろうが。
(声優さんは二枚目声優の大御所、井上和彦さんである。(有名作品はタッチの新田役)ちなみに先代ベムはルパン3世の次元大介で有名な小林清志さんだったが、あの渋い声に負けず劣らずの渋さである。)
 ベラは、ちょっと家庭的になったというのか、一言で言えばちょっと変なヤンママという感じである。前作のベラよりはかなり女性的で、子供に対しては母性本能をくすぐられたりするようだ。まあ、相変わらず女王様チックなところは変わってはいないが。ただ、第1話で住む家を不動産屋に探しに行ったり、財布を出したり、テレビを拾ってきたり、前作のベラが見たらあまりの生活臭さに卒倒しそうな感じもする。
(声優さんは山像(やまがた)かおりさんと言う方だそうだ、結構声優オタクの私だがあまり名前をお聞きしない。どうやら主に洋画の吹き替えをされておられるようである。(Wikipediaより)なんというか声がベラのイメージにぴったりである。)
 一番変わらないのはベロである。無邪気で友達をほしがる所など前作と全く同じだ。で、今回は一つの町に長くいるという設定になっているので、第1話で登場した日向雲英(ひゅうがきら)という女の子や(彼女はベロの正体を知っても友達になってくれているとても奇特な子である。)他の子供達と関わりを持ち始めている。その点については今作のベロは幸せかも知れない。
(声優さんは新人の洞内愛嬢。前述の井上和彦さんの主宰する劇団の弟子だそうだ。ちなみに前作のベロの声は初代鉄腕アトムの声を演じた清水マリさんである。)
 まあ、今度は人間に化けているときは指が5本なので、そうそう後ろ指を指されることはないだろう。妖怪の姿になっても(ベロの言葉によると人間の姿の時は、妖怪本来の姿の時の3分の1しか力が出ないそうだ。)前作で感じたおどろおどろしさは感じない。それに、前作と違って姿を消すこともないし壁をすり抜けることもない。レベル的にはショッカーの怪人とたいして変わらないのではないだろうか。
(ショッカーの怪人だって化けていた人間から怪人にもどったりしていたものである。)
 と言うわけで、今回のリメイク版は前作を知る我らオッサン世代からすれば、少し物足りない感じがするのは否めない。恐怖度が格段にレベルダウンしているからである。だが、前作の根底にあった崇高なる精神は受け継がれているような感じがする。現代テイストにアレンジし直され恐怖度は減ったものの、内容的には合格点をあげてもいいのではないかというのが私の現在の心境である。

追伸:ちなみに先代ベムの小林清志さんは、かのさいとうたかお先生原作の特撮超人バロム1に主人公の一人(太い方)の父親役で顔出ししているのをご存知の方は少ないだろうか。
 あと、今ふと疑問に思ったのだが、ベラが第1話で財布を持っていたという事を書いたが、妖怪になった時、その財布はどうなっているのだろうか。不思議である。

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