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2006年5月 2日 (火)

合格講座(憲法6)

 今日は合格講座憲法の6回目だった。内容的には内閣と司法権の話だが、はっきり言って今まで6回講義を受けてきたが今日ほど通説、学説が乱れ飛び難解な解釈まで踏み込んだ話はなく、前半後半およそ160分の講義終了後はいつになく精神的にダメージが大きかった。
 (もちろん講師もずっとしゃべりっぱなしで、我々受講生以上に疲労されておられるだろう・・ お仕事とはいえ大変である。)
 その理由としては、暗記項目と、理解項目が入り乱れ、なおかつ理解項目は、講師が憲法で得点を確保するための講義内容として、かなり深いところまで解説を行っておられるからである。
 かなり踏み込んだ内容になるその論点としては、講師のブログの昨日から今日までの投稿内容に記載されているので、詳しくはそちらを参照いただきたい。(6件ほど投稿されておられる。)

講師のブログ 法務事務所 
URL : http://ameblo.jp/samurairouninn/

 特に司法権の象徴裁判所の項目においては、司法権についていろいろ憲法上の文言から、解釈があるのだが、憲法の条文にこのように明文の規定がある。

  日本国憲法第76条
   1 すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。
   2 (略)
   3 (略)
    同   第81条
   最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。

 76条1項で司法権が裁判所に属することを規定し、81条で最高裁判所に違憲審査権を明文の規定で付与していることになる。
 さて、それでは司法権とは何か。その定義としては、

 具体的な争訟について、法を適用し、宣言することによって、これを裁定する国家作用

 と規定されている。これは私の独りよがりかもしれないが、この定義は昭和27年の警察予備隊(自衛隊の前身)訴訟最高裁判例の判旨からきていると考えるが正しいだろうか?

 これにより、最高裁判所は、

  1、抽象的に法令の解釈又は効力について争うこと。
  2、単なる事実の存否、学問上・技術上の論争等。
  3、純然たる信仰の対象の価値または宗教上の教義に関する判断を求める訴え。

には司法権が及ばないとする。

 1は、警察予備隊訴訟で最高裁が判断したとおり、警察予備隊が発足しても国民の誰も今のところ困っていないから、具体的に争訟事件となりえないという理由、
 2は、ある教授の発明と別の教授の発明とどちらがすごいかを判断しろと言われても裁判所にはどっちが優れているか判らないという理由、
 3にいたっては、特定の宗教の価値の判断は個々人の内心の問題であり、特定の宗教を信仰することによって得た価値観についての判断はは法律を適用してどうこうできる問題ではないと言う理由(参照 板まんだら事件)

 以上の理由から(裁判所は具体的事件を法律を使って裁くのであるから)上記案件については原則訴えを却下する。(棄却ではないところがミソである。)
 ただし例外はある、目的効果基準を採用した 津地鎮祭事件と愛媛玉串料事件である。この二つはただ単に違法な公金支出ではないかというだけで、誰も困ったものはいない。ではなぜこれら抽象的な案件に対して76条の規定に対して判断したのか? それは、それらの争訟の内容がある裁判の一形態だからである。

 客観訴訟 

 行政事件訴訟法に規定のある訴訟形態である。つまり誰が違法に公金を支出したのか?これが問題となるのである。

 だからこんな問題があるかどうかは判らないが、

 問:憲法76条の司法権の解釈により、裁判所は具体的な争訟事件が提起されなければ、絶対に裁判を行わない。

 と言う内容の問題が出たら、おそらくは×にしなければいけないのであろう。

追伸 もうひとつ面白い問題としては、天皇に対して民事裁判権は及ぶかという問題がある。講師は講義中に解説されていたがなるほどと思った。それに、刑事裁判権は及ぶかと言う問題もあるが、これについてもなるほどなぁと納得のいく理論である。

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コメント

講義、お疲れ様でした。
眉間に皺、よっていませんか?
随分と難しかったようですね。
私も来月は憲法の講義に入るので、ちょっと覚悟しなくちゃなぁと思いました。

最後の方に記された問題のような「絶対に」に弱いんです私。
絶対に…絶対に?…そういわれると…えーと。
ってね。押しに弱い知識かも笑。

投稿: 若葉 | 2006年5月 3日 (水) 05時07分

 若葉さん、こんにちは。朝から出かけておりましたので、コメント遅くなりました。
 
 さすがに眉間に皺は寄ってないですが、本当に昨日の講義は疲れましたよ~

 でも憲法は、今回から判例と条文だけではだめで、通説や学説の解釈までしないと満点は難しいと先生は言います。ただ、試験委員側もそのことは理解していて、そう言う問題は飛ばしても、他の基本的な問題が出来ていれば、何とか合格ラインぎりぎりまで持って行けると言うことも事実です。先生の講義はあくまでも2006年度行政書士試験の憲法に於いて、他の受験生の方に対してアドバンテージを取りたいならここまで要りますよと言うことなんです。
 主要三法(憲・民・行)2ターン目の講義においては、先生は明らかに合格ラインを意識した講義をされています。私もそれに付いていかねばと常々思います。 

投稿: タカくん | 2006年5月 3日 (水) 16時09分

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