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2006年4月21日 (金)

合格講座(憲法3)

 今日で合格講座の憲法も3回目である。現在憲法は合格講座においては2ターン目に入っていることは憲法の1回目の投稿で述べたが、現在本試験まで6ヶ月の状態であり、講師としてもそろそろ本試験の内容を意識した講義を行っている。その最たる物がテキストの内容解説時間の圧縮と、それによって残った時間を使っての重要過去問の演習である。憲法において、問題作成を担当する某日本の最高学府の教授は2000年度以降段階的に問題レベルを上げ、2005年においては、彼の本気の一端を出した事は前回の投稿で述べた。新課程試験第1回の今回は合格率を下げない程度に全力を出してもいいとのお墨付きを得て、より内容の理解度を問う問題を出してくるのだ。
 ここまで書いていて少し反省しているのは、憲法に入ってからは、基本的に今日習ったことを書くようにしていた今までの投稿と異なり、愚痴ばかりが列挙されている情けない内容になっている。故に今回は今日の学習内容について講師の話された試験対策を絡めた内容にすることにしようと心に決めた。

 今日の内容は2日目の講義で行った、表現の自由に対する規制と、経済的自由権の話である。
 表現の自由についての規制については、一番問題となるのは検閲の問題である。検閲とはいかなる場合に検閲となりうるのか。その構成要件を全て理解していないと、ただ単にこの判例においての事案は検閲ではないとだけ覚えていると、それではなぜこの事案が検閲でないといえるのかと問いかける問題が来たらお手上げである。今後の行政書士試験はそのような、なぜ検閲ではないのか?という問いかけの問題が殆どになると講師はおっしゃっている。
 次に経済的自由権については、主に居住移転の自由(旅行の自由を含む)、職業選択の自由、財産権の3つに分かれる。この3つについても公共の福祉の名において、法律やその根拠に基づく行政手段により一定の制限を受けることは言うまでもない。これらの内容についての判例も、今までは主語と述語(○○については合憲(違憲)である)だけを覚えていればよかったが、今年からはその判例が示されるに至った理由を述べよというものや、その判旨に至った理由について以下の選択肢から正しい物を選べと言う内容になるのだと講師はおっしゃる。たとえば有名な判例「公衆浴場距離制限事件」についてその問題パターンを考えて見る。

 この判例は、公衆浴場法(と言う法律がある)の中に公衆浴場(いわゆる銭湯)同士の距離制限(○○メートル以内になってはいけない)があるのは、憲法22条1項の職業選択の自由に反しないかと言うことだった。
(距離制限があると、銭湯を経営したいと思っている人は自由に作れないから、職業選択の自由を侵しているのでは無いかという理論である。)

 最高裁の判旨は以下の通り
 判旨:公衆浴場の距離制限規定は、保健衛生の確保と自家風呂を持たない国民にとって必要不可欠な厚生施設の確保という消極・積極二つの目的を有する。距離制限規定は、このような目的を達成するための必要かつ合理的な範囲の手段である。したがって、22条1項に反しない。

 さて、問題だが、下記のようなものはどうであろうか?
 
 公衆浴場の距離制限規定は、その目的が必要かつ合理的な範囲の手段であるから、その手段に於いて積極的に規制していると言えるが、著しく不合理であることが明白ではないことから合憲である。

 私が作ったつたない問題なので、日々猛勉強されている方には馬鹿にされるだろうが、この内容で引っかかっているようでは合格はおぼつかないのだ。判旨をよく読んでいただきたい。
 ただ、当然これより高いレベルとなる本試験において、前にも述べたとは思うが、引っかからないという自信は私にはもちろんない。

追伸:今日帰りによく一緒に最寄り駅までご一緒するある受講生の方に、くだんの某日本の最高学府の教授は、もし、その教授を必殺仕事人として、我々受験生を殺されるターゲットとした場合にはキャラ的には中村主水であろうということをお話しし、その理由を述べたら至極納得していただいた。
(理由がなぜか解らない方は、中村主水のターゲットの殺し方を考えていただければご理解いただけると思う。)
 しかし、我々は殺される(試験に落ちる)訳にはいかないので、何とか生き残っていきたい(試験に合格したい)
物である。

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コメント

いつもキチンと講義を振り返っておられますね。
本当に、すばらしいと思います。

どなたも言っていますが、やはり、条文も判例も覚えるだけでは試験には対応できませんね。
その先、条文・判例・学説の内容把握をし、応用なくては…講義を聴くたびに痛感しています。
そして、文章の言い回しに惑わされないようにしなくては…。
難しい語句が並んだり、遠まわしな言い方だと、軽くパニックになり、すぐに尻尾を巻いてしまう私です。

投稿: 若葉 | 2006年4月23日 (日) 13時14分

 若葉さん、おはようございます。コメント返しが遅くなってしまい申し訳ありません。その上、今日は朝早くから外出しますので、その前にと言うことで・・・
 行政書士試験の試験委員は殆どが大学の教授で、行政書士の実務をやっておられる方はいません。ですから、試験は法令においては立法趣旨理解、判例においてはそれを導き出すにいたった法理論を問う問題が出題されます。それはもはや学問です。実務ではありません。
 それが実際に仕事に役立つのかは別として、試験である以上出題者の意図することにあわさないと合格はおぼつきませんので、ぐっとこらえて合格目指しましょう!

投稿: タカくん | 2006年4月24日 (月) 05時12分

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