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2006年4月18日 (火)

合格講座(憲法2)

 さて、今日は合格講座憲法の2回目人権規定の詳細であるが、いわゆる人権規定という物は憲法14条以下に規定があるのだが、それは憲法制定当時で問題とされた物であって、現代においてはその規定にない物も現れている。さて、それはどうなるのか? 憲法に規定されていないから無視なのか? そうではない。憲法13条に於いてこう記されている。

 憲法第13条 
 全て国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他国政の上で、最大の尊重を必要とする。

 もし規定にないからと言って無視して、公共の福祉に反せず人権が侵害されるとなると、全て国民は、個人として尊重されていないことになり、憲法13条に反する。
故に、人権については明文の規定にあるものについてはもちろんのこと、明文にない物についても憲法13条に照らして判断するのである。

 突然話は変わるが、行政書士試験の憲法では判例の丸暗記は必要かと言われれば、今や「NO」と言わざるを得ない。確かに重要判例の判旨の理解は必要であるが、丸暗記したからと言ってそのまま判例の内容の正誤を解くような問題は、1999年以降無くなった。そして2000年度以降の憲法の問題の中で最高レベルに達する問題内容はこうである。

 まず、判例をドカドカっと載せる。続いて長々と文章の続く選択肢を用意する。ではこの中で判旨に添う(または添わない)物はどれか。
 と来るわけである。
 2004年度の問4がその例である。これはもちろん2005年の試験で最高裁判例の補足意見の内容を問題とした方が出した問題だが、この時はまだこれでも本気ではなかったのである。
 過去問題集をお持ちの方はご覧になれば解るのだが、判例文抜粋約500文字前後、選択肢各100文字前後
どこにも直接判例の結論をダイレクトに書いたところもなければ、選択肢もダイレクトに論点を書いた物はない。おまけに一見しただけでは何の判例か解らない。これはすなわち、文章の内容から見て何の判例か考える。その判旨を思い出す。それに導くに至った内容を思い出す。内容に添う(または添わない)物を探し出す。と言う手順で解くべき問題なのだ。
 つまり、一見判例問題でありながら、判断基準として国語の読解力を要求されているというとんでもない内容である。だから2005年は最高裁判例の補足意見を問題文とすることによって、司法試験課以外誰もそんなことまで勉強していないので、基本的に文章理解のテクニックのみで解かなければならないという超マニアック問題と化したのである。
 その方が今年も試験委員をされるとなると、またぞろこれをやられるというのが目に見えている。
 まったくもって、やりきれない話だが、合わさざるを得ないだろう。

 追伸:だからと言ってマニアックな話を勉強しては自滅である。テキスト、過去問、法学検定3級を土台にして、基礎を固めておくのが先決である。

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